さ〜って、
今日は誰を黒ギャルにしちゃおうっかな……ん？

はぁ……困ったぞ。
どうしてこんな事になってしまったんだ？

あーーーっ！コスプレ美少女だ！
チョー、エロ可愛いんですケド〜☆

なっ……！？お、お前は一体何者だ！？

人の名前を尋ねる時は、
まず自分から名乗るのが礼儀じゃないの？

むっ、確かにそうだな。
私はカチュア。ドラグンダーラ王国王女、
カチュア＝ドラグンダーラだ

アタシの名前は網野美晴！
聖ニンフォ学院の三年生。ビッチクラブの
暫定部長だよんっ☆宜しくね♪

あぁ……宜しく

（ニンフォ学院？ビッチクラブ？
聞き慣れない言葉ばかりが飛び出してくるが、
見た感じ、敵ではなさそうだ……）

……てか、どうしたの？
こんな大きな剣持って、しょんぼり顔で？

実は……

ふむふむ、剣の修練を積んでいたら突然、
白い光に包まれて、気が付いたらここに……ね？

ああ、気が付いたら、
見知らぬ『ニホン』という国にいたんだ

ドラグンダーラとも似つかない
見知らぬ世界に飛ばされるし、こちらの世界の
人間は私の言う事を信じてくれない

それどころか私の正装を奇異の目で見てくるし、
飛竜の代わりに大きな鉄の塊が空を飛び、

『てれび』と言う箱には小人が住んでいたりと、
もう私にはワケが分からない

このままでは、『竜騎士』になる事はおろか
ドラグンダーラに帰る事もできない。
お父様、お母様、ジン……うぅ

元気出しなって、焦った所でどうにもならないでしょ？

ッ！？　私の言う事を信じてくれるのか？

うん♪カチュアの目を見てたら、
嘘には思えないし、力にはなれると思うよん♪

（それに何だか面白そうだしね☆）

ありがとう、美晴

ところでさっき『ジン』とか言ってたけど、
それって、もしかしてカチュアの好きな人？

ッ！？　やっ、それは、あっ、その！

赤くなっちゃって可愛い〜、にっしっし☆

い、いい加減にしないと、怒るぞ！
そ、それとあんまり『可愛い』とか言うな……

はいはい。ごめんって！
折角だし、戻るヒント探すついでに、
こっちの世界を楽しんでいきなよ☆

気持ちは嬉しいが、私は竜騎士になるために、
厳しい鍛錬を積まなければならないのだ

たとえ異世界に来たとしても、
それだけは疎かにできない

とは言え、跨れる飛竜もいなければ、
鍛錬に付き合ってくれそうな相手もいないしな

あ〜、それだったら、アタシに考えがあるけど

本当なのか！？

うん、跨れて、複数の相手と『鍛錬』できて、
体力も技術もつけられて、チョー気持ち良くなれる方法♪

気持ち良くか……確かに戦いに勝利した時は
清々しい気分になれるな。美晴、私にその方法を
教えてくれ！

オッケー。でもそのためには、
色々と準備しないといけないからね☆
とりま、アタシについて来て！

分かった。
待っていて下さい！お父様、お母様、ジン。
カチュアは強くなって必ず元の世界へ戻ってみせます！

カチュアが強くなるためにも、そこのアンタ！
エッチな鍛錬に付き合ってあげなさいよね☆